ボンマルシェに行ったついでにリュクサンブール公園付近を歩いてたんです。確かこの辺にapcがあったよな、とキョロキョロしながら。細い通りに向かい合って紳士用と婦人用の店舗が有ったはずなのに無い!絶対にここなのに。
仮にあったとしても、何も買わない。でも、初めてパリに来たときにここで買ったシャツの色や質感は鮮明に覚えているし、bgmとして流れていた曲は今も14で鳴ってます。
リュクサンブールでテニスでもしようかと思ったが、シューズもラケットもボールもない。じゃあ昼御飯てことで同じ通りにあるビストロへ。
このビストロが非常に良かった。
鶏むね肉のカレーフライ
フライの下に敷かれている白い物体が美味しかったのでアラン ドロン(仮名)に聞いてみる。すると何とか英語で説明してくれようとモゴモゴ言うが、最後には諦めて「とにかく野菜」と纏められた。
いいなー、とにかく野菜
私も次からは
「キャロットラペて何ですか?」
「野菜です」
にしよう。
バヴェットステーキ
付け合わせの潔さ。しかも旨い。これだけあっても足りないくらい。
隣のテーブルにはタルタルステーキとフライドポテト、それに赤ワインを牛飲馬食する老夫婦。その向こうには1人で昼食を楽しむオジサン。完璧。すでにテニス、アーペーは忘却の彼方。しばらくこの景色を眺めて、ツルツルの脳ミソにこの光景を深く刻み込む昼下り。
ごちそうさまでした。