ポルトガルに行く直前、チャットのアルバム全てをTSUTAYAでレンタルしてiPodにぶっ込んで、ラピートの中から今日まで繰り返し繰り返し聴いていたのです。リスボンでもポルトでも解散を知らされた日も、店での仕込み中も。
それでね、気付いたんです【桜前線】て名曲やなあと。誰が作詞しとんねんと調べたらやっぱり高橋ですよ。
【ハナノユメ】とか【シャングリラ】とか良い歌詞書くで!て気合い入れて作ったんじゃなく、同じ言葉を何度も使って適当に適当に適当に書き上げた詞がこのクオリティ。末恐ろしいですよ高橋久美子は。
高3の文化祭前、その頃殆ど学校に行くことを拒否していた私が何故その日に登校したのかは忘れましたが、放課後。美術部が活動している教室の前を通ったときに物凄く気持ち悪い作品を作っている人物に遭遇。その作品というのが、小さな箱から人間が這い出してきている造作物。普段なら素通ってる私ですが、余りにきしょかったので思わず「何なんソレ?」と質問。
答えてそいつ(ジャージが赤色だったので同級生)「私、狭い所に押し込められている人間に萌えるねん」
あ、やっぱり狂ってる。
初対面で、閉じ込められびとへの愛を聞かされ5分。こちらから声を掛けたものの面倒になって去り際、胸の刺繍を見ると高橋。
私の中の二大高橋は久美子とこいつです。
次の桜の季節。巻き寿司とビールとワインの残骸を銅座公園のゴミ箱に捨てることが出来たら、チャットモンチーの解散を受け入れられるかも知れない。